コラム

クローバーの神秘さ

クローバーという植物はマメ科に分類されヨーロッパでは太古から牧草として用いられてきました。
クローバーが如何に欧州の国々で生活に密着していた存在かは、トランプのカードや貴族の家紋や建築物の装飾デザインとして使用されていることからもよくわかります。
このクローバーが日本に初めて入ってきたのは江戸時代、鎖国真っ只中の長崎の出島におけるオランダとの交易の時期でした。オランダからのガラス製品の荷造りに使われた充填材としてクローバーが使われたからです。長崎に上陸したクローバーは持ち前の繁殖力で異国の地で発育していきます。白い花を一面につける珍しい草を人々は「ガラスに詰めてあった草から白い花が咲いた」といって「シロツメクサ」と名づけました。また明治に入ると牛の餌の牧草として、日本全国で種が蒔かれたこともあって、どこにでもある雑草となったようです。
クローバーを永年ながめていると、いろいろな姿に気づかされます。葉の形だけでも、丸、楕円、ひし形、ハート型などで葉の模様も場所によってバラバラです。草の丈も一貫性がないくらい差があります。
私の個人的な見解として、クローバーは育つ環境や場所によって自在にその土地にあった姿に変化できる能力を持っていて、だからこそ世界中の草原の源となっているのではないでしょうか。
クローバーは元々三つ葉が基本ですが、なぜ四つ葉、五つ葉、六つ葉などの多様葉が生まれるのでしょうか。
これも個人的な見解で申し訳ないのですが、三つ葉をよく見ていると雨の時は葉を拡げて漏斗のようになり、根に水を運ぶ役割があり、雨の少ない時期でも三つ葉を重ね合わせたドームで昼夜の寒暖の差を利用して葉の裏側に水滴を発生させ、それを根に送る役割をしています。光合成によるエネルギー源としての役割はもちろんのことですが、クローバー繁殖力の強さは、葉が大きく関連しているのは間違いないと思います。
だからこそ、葉が虫に食べられたり踏まれたりして欠損した場合の復元力として葉の目割で葉を増やす能力を秘めているのではないかと思います。
四つ葉は、人や動物がよく通り、踏まれたりする場所に沢山発生していることからもそれが裏付けられます。
四つ葉を探すポイントはまさにこれに尽きますね。足元を見てください。
写真はこの一年間で見つけた多様葉の中でも一番綺麗だった葉を栞にしたものです。



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